
育毛内服薬(男性用)
2010年の日本皮膚科学会が男性型脱毛症の標準的治療試案として作られたものが男性型脱毛症診療ガイドラインですが、このガイドラインでは有効とされている評価A成分は男性がフィナステリドとミノキシジルとなっています。
デュダステリドは日本では脱毛治療では未認可ですが、一部の医療機関ではフィナステリドで満足できなかった人へ処方されています。
フィナステリド錠剤
1997年12月22日に米国FDA(米国食品医薬局)によって認可され、1998年1月に飲む脱毛抑止剤としてメルク社から「プロぺシア」が販売されるようになりました。日本では2005年10月に厚生労働省に認可され、12月より万有製薬から処方箋医薬品として医師の診断のもと処方箋により購入することができるようになりました。フィナステリドは、薄毛・脱毛を引き起こす5α還元酵素U型を選択的に抑制する、ミノキシジル(ロゲイン)に次ぐ2番目のAGA男性型脱毛症の用薬となりました。
デュダステリド錠剤
男性型脱毛症薬として販売されておらず、海外では「アボダート」として販売されているものもあります。デュダステリドは、薄毛・脱毛を引き起こす還元酵素5α−リダクターゼT型とU型の両方を阻害して、男性ホルモンのテストステロンがジヒドロテストステロンへの変換・生成されるのを抑制します。
ミノキシジル錠剤
ミノキシジルは、血管を拡張し、血圧を下げる効果のある経口血圧降下剤として、1970年代後半に米国で開発されましたが、副作用で多毛症を頻繁に引き起こすことから、頭髪に対しての外用薬として臨床試験が実地され、脱毛症に有効だと発表されました。